システム科学専攻(京大)の対策
京大には院試説明会の時と、院試の時の2回訪問した。JR東海で、安いツアーがあるので、院試説明会の日は日帰りで、院試の時は一泊二日利用した。京都での移動はバスの一日券が安くておすすめ
システム科学専攻は
を見ればわかるが、情報学研究科の中でも外部に対してとてもオープンなので、好感と興味を持った。
受験科目は数学と専門科目の二つで、専門科目も「論理回路・機械力学・工業数学・基本ソフトウエア・電気電子回路・確率統計・制御工学・オペレーションズリサーチ,等」と幅広いので、東大院の数学や電情と被る、工業数学(複素解析)と論理回路を選んで勉強した。
英語はTOEFL-iBTだった。TOEFLテスト提出だから、受験者が減るのかと期待していたが、実際はほとんど受験者が変わってない感じだった。
本格的に対策したのは直前の2週間前
その前に東大院対策で、数学や論理回路の勉強していたので、2週間で対応はできたと思う。
数学は微積分や線形代数
線形代数は、東大院の方とは違って、学部の初年度で習う線形代数の全般的な内容だった。でも、問題のレベルは教科書レベルだったので対策は容易でした。
微積分は、手持ちの微積分の教科書をざっとみて、過去問を消化するくらいだった。
専門
東大院試対策で使ってた坂井先生の教科書だけでなく、不足してた部分は五島先生の本を用いて勉強した。
東大院とは出る問題の傾向は違うが、こっちの問題を解くことで、さらに論理回路に対する理解を深められてよかった。
- 工業数学
持ってた
応用解析学の基礎 新装版 -複素解析,フーリエ解析・ラプラス変換-
- 作者: 坂和正敏
- 出版社/メーカー: 森北出版
- 発売日: 2014/10/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
で勉強した。東大院でも出る可能性があって、でも複素解析の問題が少なかったので、京大院の問題を通して、複素解析の基本を身につけた。
入試での感触
数学: 手応え的に8割はいったのではないかと好感触だった
専門: 複素解析が難化してしまい、電気電子回路に逃げた。電気電子回路は東大院対策でもしていたので、少しは自信があったが、変に誤解してたのか、途中で詰まってしまったので、半分もいかない手応えだったと思う。論理回路は予定通りにやったが、電気電子回路に引きずられてしまって、最後凡ミスを置かしてしまったので7割くらいの手応えになった。
面接: 3人くらいの先生と自分の興味のあることや、今やっている研究について7分間話した。面接はとりあえず自分の情熱を伝えようと熱弁していたが、結構いい感触だったと思う。
ちなみに一日目の終わりにアンケートが渡されて、確か併願した場所や志望した動機、第何志望以下だったら辞退するか、2日目までに書いてくる課題があります。
結果
第一志望の研究室に合格させていただいた。システム科学専攻のポリシーにもとても興味を感じてたので、1ヶ月以上東大院とどっちに進学するか迷ったが、院での生活や就活などの観点でいろいろ考えて結局東大院の方に進学することを決めて、9月末が辞退期限だったので、ぎりぎりの時期に辞退届を提出した。
繰り上がり
システム科学専攻には繰り上がり制度があります。9月末までに辞退すると、繰り上がりが起こります。僕はぎりぎりに辞退したので、ちゃんと繰り上がってくれるのか心配でしたが、研究室のHPを確認したら、無事僕の枠に他の人が繰り上がったのを確認ができたので安心しました。
創造情報学専攻(電子情報学専攻)の対策
創造は
1. 数学 or プログラミング
2. 情報理工学系研究科の中で、知能機械情報学専攻を除く専攻の専門科目
の二つが必要で、プログラミング & 創造の専門が多数
しかし、自分は数学&電情を選択
数学を選んだ理由
・数学が得意で、プログラミングは得意ではなかった
・大学で学んだ数学を身につけたかった
・併願の京大院でも数学が出る
・過去問の解答をもらえた
電情の専門科目を選んだ理由
・範囲が明確でわかりやすい(創造は知っていれば簡単だが、範囲が広くてどこから出るか分かりづらい)
・他の情報理工の専門よりかは易しい
・大学受験での数学や物理と似ている問題が多かった(これらの科目は得意だった)
・京大院と範囲が被っている
・過去問の解答をもらえた
補足
・この組み合わせでの勉強は大学受験の勉強と同じような感じだったので、大学受験の問題が得意なら向いているかも。
・ちなみに、電情の専門は学部時代そこまで学んでなかったから、1からスタートしたようなものだったけれど、数ヶ月の勉強でいけた。
・開示した点数を聞いてみると、プログラミングは手応えとは離れていた場合が多かったっぽい。だからただ解ければいいというものでもないのかも。自分の数学の点数は手応え通りの点数だった。
・近年、東大と東工大の情報理工の日程は被っていなかったが、自分の年は偶然被ってしまった。
・過去問の解答は内部の友人がいなかったら、研究室訪問や院試説明会で積極的にお願いしてみるのがいいと思う。自分も院試説明会の時、お願いしたらいただけた。
数学
・過去問演習が基本
・過去問演習の過程で勉強が必要だと思ったら、そのたびに手持ちの本で勉強
・平成20年度から数学の範囲や傾向が変わったからそこまでは全部の問題を解くべき
・余力があればそれ以前のものも解けばいいと思う
・特別に数学の教科書を買う必要はない
・市販の数学の問題集をやってる余裕があったら、専門科目の勉強をした方がいいと思う
・FrontPage - PukiWikiに古い年度の解答が転がってたりする
を使ってたからこれで勉強してた。わかりやすくてよかったし。
大門2
微分方程式 or 微積分 or 他
・年ごとにだいたい交互に出る
・だから、どっちの範囲が出るかは予想できると思うから、そっちを重点的にやればいいと思う(傾向が変わる可能性もあるからもう片方もやるべきではある)
・たまに、複素解析も出たりする
・微分方程式は勉強したことがなかったから、
を買って、基本的手法をまず学んだ->過去問演習
・微積分は大学受験のものと似ている感じ
・自分の年は微分方程式と予想してたから、過去問と京大院の過去問くらいしか勉強しなかった
大門3
確率
・大学受験で学んだ感じの確率の問題
・過去問を解いて、大学受験の感覚を取り戻す感じで勉強した
・しかし、自分の年は傾向が変わってしまったので、爆死したw
電情
・過去問&定期テストの問題演習
・だから、自分は友人からいろいろもらえたから対策しやすかったけれど、そうでない人にとっても対策しやすいように、書いていく
・こっちは学科特有の問題もあるから、必要な教科書は用意すべき
参考になったブログ
大門1
・電気回路か電子回路(オペアンプ)
・だいたい年で交互に出ていたが、自分の年は裏切られてしまった。。。
・定期テストの問題とそこまで似たようなものではなかった
電気回路
・教科書は
らしいからこれを読んだ、問題もこの教科書を背景としている感じだった
・自分は教科書から勉強しようとしたが、結局読み切るのに時間がかかってしまったので、過去問をベースにして、教科書も並行して読んでいけばよかったと後悔
電子回路
・自分は勉強していなかったから、オペアンプの勉強をしなければいけなかった
・これといった教科書は見つけられなかった
・過去問の問題を見て、簡単な場合の解き方は学べた
・しかし、自分の入試の時はもっと詳しい部分のことが聞かれて死んだ
大門2
コンピュータアーキテクチャ or 論理回路
・基本はアーキで、たまに論理回路という感じ
・範囲が狭いから対策しやすいし、みんな選ぶっぽい
コンピュータアーキテクチャ
・教科書に準拠した問題が出ていたので、教科書をじっくり読んだ
・定期テストの問題と類似した問題ばかり
・教科書は、
コンピュータアーキテクチャ (電子情報通信レクチャーシリーズ)
- 作者: 坂井修一,電子情報通信学会,電子通信学会=
- 出版社/メーカー: コロナ社
- 発売日: 2004/03/01
- メディア: 単行本
- 購入: 8人 クリック: 75回
- この商品を含むブログ (2件) を見る
・しかし、自分の年は傾向ががらりと変わって、教科書でも学びきれなかったことが出てきたから、本番は捨てた、今後はこの方法で対応できるのかは不明
論理回路
・教科書は、
・薄い本で、基本的なものを学べてよかったです
・院試の問題もこの教科書から似たような問題が出ていた
・でも今先生が変わって教科書が
になったから、こっちも見た方がいいかも
・最近出てないから、今年は出るかも?
ちなみに、坂井先生の資料は公開されている。
論理回路基礎 -講義一覧 Course list-UTokyo OCW
それ以外の大門はいろいろランダム、自分が対策した範囲の勉強方法を紹介
信号処理工学
・中間テストとの類似問題ばかり
・中間テストまで勉強すればいいと思う
・最近はそんなに出ないけれど、出ればイージーだった
・信号処理工学 - 2011年度入学東大院電気系各専攻Wiki
にいろいろ落ちているから、シケプリとか見ると、とても参考になる(今教えてる先生は違うようだけれど、内容は一緒っぽい
アルゴリズム
・これの対策はあまりしませんでした
・でも、本番は他に解ける問題がなかったのと、ユークリッドの互除法の問題と易しめの問題が出たので、遠い記憶を信じて選択しました
・電情の学科の教科書ではないですが、
は薄く、コンパクトに最低限学ぶべき基本アルゴリズムが載っていたので、さらっと読んで復習した
情報通信理論
・出るところが分かりやすかったと思う
・定期テストの問題と似ているタイプの問題
- 通信路から情報量を求める問題
- マルコフ情報源
- 通信路符号の問題
・院試では最初の二つばかり出ていたと思う
・もしかしたら、最後のもいつか出るかも
・この本は
わかりやすかったのでよかった(教科書かどうかは忘れたけれど、これで対策はできる、全部は読まなくていいと思う)
通信工学
・これはどう勉強すればよくわからなかったので、とりあえずサンプリング定理はよく出ていたので、その問題だけは全部解いて、理解した。
面接は、今やってる研究と、これからどういう研究をしたいのか、第一志望の先生から聞かれた。面接は案外来なかったりしてたのには驚いた。確か自分の時は9人くらい来てなかった。だから、面接にはとりあえず行くのがいいと思う。
ちなみに最近は機械学習系の研究室は競争率が高いようです。
まあ、最初にも言ったけれど、僕の受験方法はあまりいない例です。
通常の創造情報の専門や、プログラミングの受験に関しては,同期のブログなどを紹介するので、参考にしてください。
あと,同期がプログラミングの答えを載せてるので,紹介します.
自分とほとんど同じ受け方をした同期がいたので紹介します.
受けた大学と結果と受けた理由
出願した大学&結果
・東京大学 情報理工学系研究科 創造情報学専攻
home - Dept. of Creative Informatics
->第二志望研究室合格->進学
・京都大学 情報学研究科 システム科学専攻
->第一志望研究室合格
・東京大学 工学系研究科 電気系工学専攻
->京大院合格したから未受験
・学部時に所属していた大学
->第二志望研究室合格(推薦, 第一志望研究室は消えた)
選んだ理由
・興味のある分野だった
・研究室や専攻のHP見て興味を持った
・外部生に対してオープン&外部率がそこそこ高い->入ってから過ごしやすい
・入試で受けられるバリエーションが多い->二つの専攻で同分野の勉強をすることができた
・両方とも英語はTOEFL(結局iBTの点数が微妙だったので、東大はITPを受けたが)